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2018年5月29日 • インテリア

少しだけの工夫でもOK!オフィスのコーディネートまとめ

企業が働く空間をデザインする時代になった現在、オフィスに工夫をする企業が多くなっています。オフィスの移転やレイアウトの変更など、大規模なオフィスデザインの変更もありますが、既存のオフィスの中でできる工夫も多くあります。オフィスの工夫の中にはオフィス什器やオフィスインテリアなどのコーディネートがありますが、オフィス什器やインテリアを少し変えるだけでも、オフィスの雰囲気を大きく変えることができるのです。

オフィス什器やインテリアの選び方

オフィスで使用されているオフィス什器やインテリアは、新品・中古品の購入、レンタル・リースなどさまざまな方法で手にすることができます。以前は、シンプルなデザインで機能性を重視したものが多く、どれも同じようなものばかりでしたが、最近のオフィス什器は機能性はもちろん、それ以上にデザインにこだわったものが少なくありません。

賃貸オフィスなどでは、オフィス什器を一式、業者に依頼していることも多く、気軽にオフィス什器やインテリアのコーディネートをすることが難しい場合があります。そんなときにおすすめしたいのが、オフィス什器専門の通販ショップです。最近では、オフィス什器よりも価格が安い家庭用のインテリアを設置し、無機質なオフィスではなく、アットホームな雰囲気をつくりだすオフィスも増えていますが、オフィス什器も手ごろな価格で購入ができます。

例えば、オフィスコムでは、オフィス什器をはじめとしたさまざまな備品を取り扱っています。また、オフィス什器の組み立てサービスや廃材の回収を依頼できるところがおすすめです。
また、北欧生まれの家具・インテリアメーカーであるIKEAもオフィス什器を扱っています。家庭用のインテリアが充実している反面、オフィス用のインテリアも数多く取扱っているため、おしゃれなオフィスインテリアを探す企業にぴったりです。

オフィス什器やインテリアは機能性と同様にデザイン性も求められており、多くの企業がさまざまなオフィス什器やインテリアを販売しています。そのため、選ぶのもとても難しいです。
オフィスデザインやレイアウトの変更を行なう場合は、デザイン会社にオフィス什器ごと依頼することもできますが、自分でオフィス什器やインテリアの購入を決断するのは勇気のいる行動かもしれません。そんなときは、オフィスデスクにおける小物やちいさなものから選び始めるのがポイントです。すべてを初めから変えていくのではなく、既存のオフィスの空間にとってプラスαになるオフィス什器やインテリアを見ることから始めましょう。

オフィスでできる小さな工夫

オフィスでできる小さな工夫の代表となるのが、オフィスデスクに使用できる小物です。どのオフィスにもあるオフィス什器のひとつがデスクです。そのデスクに可愛さや清潔感をプラスすることでオフィスの空間に小さな変化をもたらし、さらに従業員のモチベーションを上げることにもつながります。

デスクには、実用性とデザイン性を兼ね備えた小物が必要です。そのため、置くだけでかわいいおしゃれな小物をおすすめします。

ひとつ目は、oodesignのうさぎのペン立てです。ホワイト、ライトブラウン、ブラウンのかわいすぎない3色で大人上品なかわいさを持つペン立てになります。従業員の個々のデスクに置くのももちろんですが、受付や来客用のデスクに置くことでかわいいすっきりとしたオフィスに見せることができます。

ふたつ目は、富山のガラス作家平野絹子さんがつくるペーパーウエイトtreeです。ガラスの中に木を閉じ込めたペーパーウエイトで、オブジェとしてもおしゃれでかわいい小物です。観葉植物を置くオフィスも多い中、デスクに観葉植物を置くのは難しくても、デスク小物に自然を取り入れることで爽やかな雰囲気を作り出せます。

そしてデスクに欠かせないのが収納です。デスクをすっきりさせるためにも収納アイテムは必需品です。

ひとつ目は、margheritaのペンスタンドです。オフィスのデスクには細々したものが多く、片付けているつもりでも散らかって見えてしまうことがあります。これは、横長タイプのペンスタンドで、付箋なども収納できるようにペンスタンド内の仕切りを自由に変えることができます。収納したいものに合わせて中の仕切りを移動させることで、無理のない収納を可能にします。

オフィスという大きな空間の中では小物ひとつひとつに目が行き届きにくいですが、オフィスを訪れるお客様はオフィスの小さな工夫が目につくものです。小物にさりげなく気を遣った工夫をすることで、オフィスのおしゃれ度がアップします。

働きやすい空間をつくるコーディネート

オフィスは、従業員にとって働きやすい空間であることが重要です。オフィスを訪れるお客様に良い印象を持ってもらうことも同じように重要です。そんなオフィス空間をつくるのが、オフィス什器やインテリアになります。では、働きやすいオフィスをつくるためには、オフィス什器やインテリアをどのようにコーディネートすればいいのでしょうか。

オフィス什器やインテリアは、オフィスデザインを依頼した業者が一括で管理している場合もあり、なかなか大きく変化させることが難しいかもしれません。しかし、その中でも従業員が働きやすいオフィスをつくるためにコーディネートすることはできます。オフィス什器のニーズは増え、通販などで簡単に購入やレンタル・リースすることができます。
例えば、クリエイティブな業種の企業は、クリエイターのモチベーションを上げるために、空間の構成を仕事に集中できる環境を特化させ、オフィスらしさを少なくし、モダンな配色、空間をコーディネートしました。その結果、オフィスの雰囲気に興味を持つ人が増え、新規採用募集数が大幅に向上しました。
また、旅行関係の企業では、接客ブースを遊び心溢れる空間にコーディネートし、ポップな配色と家庭用インテリアを合わせることで話題性や接客満足度の向上につなげることができました。

オフィスのコーディネートは既存のオフィス什器を変えることではなく、オフィス空間を企業のテーマに合わせて統一させることが必要です。オフィス什器やインテリアを変えることなく、DIYに使用される小道具で色を変えたり、床材や壁材のシールを使うなど簡単にオフィスをリメイクすることもできます。オフィスを変えるタイミングは、変えたいと気付いた今という瞬間から始まっています。オフィスをコーディネートするのは、企業自身です。

オフィス空間は、企業そのものを表しています。企業のこだわりや特色と従業員の働きやすさを兼ね備えたオフィスをコーディネートすることが大切です。
ひとつひとつのオフィス什器が気に入ったものでも、統一感やオフィスにテーマがなければコーディネートにはなりません。そのためにも、オフィスの中をどのようにつくりあげるか、ひとつひとつに工夫が必要です。
オフィス空間を見直し、オフィスをコーディネートすることでより良いオフィスをつくりましょう。

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2018年5月28日 • ガイド

予算はどのくらい?予算別でみるオフィスレイアウト実例

オフィスレイアウトは、オフィスの広さ・従業員数などを基準に働きやすいオフィス空間をつくりますが、その中でも予算は大きな基準になります。事業の新規、縮小、拡大などオフィスレイアウトをするきっかけはさまざまですが、企業が求める条件をもとにゾーニングや動線を考え、企業がより良く働ける空間であることが重要です。
ここでは、予算を基準としたオフィスレイアウトについて考えます。企業に合ったオフィスレイアウトを行なうための予算を考えましょう。

オフィスレイアウトの基本的な流れ

オフィスレイアウトを考えたとき、なにから準備し始めればいいのかわからなくなってしまう……なんてことも少なくありません。他の企業はどのようなレイアウトをしているのか、オフィス空間をどのようにレイアウトすべきなのか、などオフィスレイアウトに関する疑問は考えれば考えるほど増えていきます。

オフィスレイアウトの基本として、オフィスレイアウトの目的を明確に考えることが重要です。一般的なオフィスレイアウトの目的は、従業員の増減や事業の縮小・拡大などによる省スペース化や作業スペースの拡大などが考えられます。また、部署の増減などオフィス内につくるべき空間の増減から考えなければならない場合もあります。いずれにしてもオフィスという空間の中をいかに活用し、空間を割り当てるかが重要なポイントになります。

例えば、従業員個人の作業スペースのレイアウトを考えてみましょう。
従業員個人の作業スペースのレイアウトは、オフィスで働く従業員の人数とオフィス空間に沿って考えることが必要なので、レイアウトの特徴をしっかりおさえたうえでオフィスに合ったものを選びましょう。

・対向式レイアウト
部署ごとにデスクを対向させて配置する一般的なレイアウトで「島型」とも呼ばれています。まとまった配置でコミュニケーションが取りやすい形です。
・フリーアドレス式レイアウト
レイアウト自体は上記の対向式レイアウトに似ていますが、空いている席を自由に使用できる形式です。必要最低限の席数にすることでスペースの効率が良いレイアウトです。
・同向式レイアウト
学校の教室のように一方向に向けてデスクが並ぶ形です。個人を重視するレイアウトになります。
・ブース式レイアウト
デスクの周囲をパーテーションやパネルなどの仕切りで囲い、ブースのような作業空間をつくる形です。雑音などオフィス内のストレスになりうるものを遮断するレイアウトです。
・背面対向式レイアウト
チームごとにひとつのブースをつくり、デスクを背中合わせにするレイアウトです。向き合うことがないデスクで集中した作業を可能にした一方で、振り向けばコミュニケーションを取ることもできるレイアウトです。

従業員個人の作業スペースだけでも上記のように複数のレイアウト方法があるため、オフィス空間の広さや企業のニーズに合ったレイアウトを、特徴と照らし合わせ選ぶことが大切になってきます。

予算100万円までのオフィスレイアウト

株式会社MACオフィスが経営するオフィスレイアウト工房では、予算別にオフィスレイアウト事例を検索することができます。20万円まで、60万円まで、100万円までなど細かい予算ごとに見ることができるのに加え、予算だけに着目したオフィスレイアウトではなく、オフィスレイアウトを依頼する企業側の希望を踏まえたうえで予算内におさまるレイアウトを提案してくれます。

例えば、予算24万円で従業員2人、広さ4坪の賃貸オフィスを新設した場合、従業員のデスクを壁に面して配置し、2人のデスクの間にフィンガー天板タイプのミーティングテーブルを使用しています。仕切りを使わずに個々の空間を意識させ、そこにプリンタなど共有するオフィス機器を置くことでスペースの活用も有効的なものにしました。また、収納スペースをシンプルなものにし、来客用のテーブルもオフィス空間に溶け込むように配置することで限られた空間を最大限に活かしたオフィスレイアウトになります。

次に、予算93万円で従業員8人、広さ21坪の自社ビルでIT関連会社のオフィスレイアウトを行なった場合、オフィスで働く従業員の作業内容に応じた作業スペースを個々につくっています。集中した個人作業を行なう場合とチームで作業する場合を想定し、オフィスの中央に昇降テーブルを置きました。従業員同士が連携することが多い働き方をする企業だったので、多目的に使用することができるコミュニケーションスペースをつくっています。このように、広さの活用だけでなく、オフィスで実際に働く従業員の動線や働き方に合ったレイアウトを提案しています。

予算180万円以上のオフィスレイアウト

オフィスレイアウトの予算については、金額が高ければ良いというものではありませんが、予算が多いと企業側が理想とする希望をいくつも実現させることが可能になる場合があります。

例えば、予算230万円で従業員10人、広さ24坪の賃貸ビルにオフィスを移転した場合です。企業の希望として、
・デスクの作業面を広くして10人分入るレイアウト
・会議室兼研修室としても活用可能なスペースを一ヵ所設ける
・エントランスはデザインフォンで無人受付、間仕切りで区切る
・天井設備の工事は最小限
・既存のオフィス什器を活用し、低コストに
・白を基調とし、ガラスを採用。シンプルでスッキリした提案
・可能ならリフレッシュスペースと倉庫スペースがほしい
などがあげられていました。
結果として、会議室やリフレッシュスペース、バックヤードを確保し、L型デスクを人数分配置しています。会議室は外に声が漏れないように天井までパーテーションで仕切りましたが、エントランスの壁は欄間部分をオープンにすることで、スプリンクラーの設置などの余分な天井工事をなくし、消防法に違反しない会議室をつくりました。また全体の統一感を見ながら、異なる内装材を組み合わせることで低コストに抑えつつ、ガラスと一面真っ白にした壁が光を明るく反射させ、シンプルで清潔感のあるデザインを実現させました。

オフィスレイアウトを提案する株式会社MACオフィスのような会社では、企業が求めるオフィスレイアウトを希望予算の中で可能な限り提案していきます。「レイアウトに対して希望が多いと必ず予算が高くなる」という先入観を捨て、理想のオフィスレイアウトを予算という視点から見つけてみましょう。

オフィスレイアウトの基準のひとつとなる「予算」という視点から見たオフィスレイアウトは幅広いものです。
オフィスレイアウトには目的を明確に持つ必要があります。そして、その目的を実現させるための方法は必ずしもひとつとは限りません。そのいくつかの選択肢の中でレイアウトを選ぶ基準として予算別にレイアウトを考えるのもひとつの手段です。
理想のオフィスレイアウトを実現させる方法を、予算という視点で視野を広げてみてはいかがでしょうか。

多数掲載されているオフィスレイアウトから予算別で見てみる 【オフィスレイアウト工房】  

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2018年5月25日 • ガイド

リモートワークが増える現在、オフィスデザインの在り方とは

リモートワークを導入する企業が増えています。リモートワークを導入すると、「オフィスに勤務する社員の数が減る」「オフィスのデジタル化が促進される」というように、働き方そのものに大きく影響します。働き方が変われば、業務遂行に必要なツールや執務スタイルも変わり、それらの変化はオフィスデザインにも波及します。

リモートワークがもたらすメリットとデメリットをふまえつつ、働き方改革がオフィスデザインに与える影響を考えてみましょう。

働き方改革の象徴、リモートワーク

リモートは「遠隔」という意味。「リモートワーク」とは、自宅やコワーキングスペースなど、普段の職場から離れた場所で仕事をすることです。「テレワーク」「ホームオフィス」「在宅勤務」などと呼ばれることもあります。

リモートワークの先駆けはアメリカのIBM社だといわれています。アメリカのように国土が広大だと、自宅から勤務先への通勤が困難な場合があります。かといって、勤務地の近くに住む人しか採用できないのでは、人材確保の面でマイナスです。そこで、勤務地から遠く離れた場所でも仕事ができるように考案、導入されたのがリモートワークです。

日本の場合、国土もそれほど広くなく、交通網も整っているので、遠隔地から通勤することは(アメリカよりは)難しくありません。「リモートワークを導入すべき切実な事情がある」とまではいえません。

ただ、国内の労働人口が減少し続けることが確実視されるなか、「働き方は、社員の生活スタイルや価値観にあわせてもっと多様化すべきだ」という考え方が標準となりつつあることはたしかです。これは時代の趨勢であり、あえてその流れに反発してオフィス勤務に固執することは、企業の社会的評価を下げる要因にもなりかねません。

このような背景も手伝って、日本でも「働き方改革」の一環としてリモートワークを導入する企業が徐々に増えていき、その流れは加速し続けています。現在では、IT系企業だけでなく、トヨタや日産といった製造業などでもリモートワークの導入が進められています。

ある企業の場合、東北の震災がリモートワークを導入するきっかけとなったといいます。原発事故のような緊急事態が生じたとき、社員に対して、自分や家族の生命をも犠牲にして、いつもと変わらぬペースで通勤するよう強いるのはあまりにも酷です。また事業所を1箇所に限定・集中させてしまうと、いざ非常事態が起きたときには長期間にわたり業務そのものが維持できなくなります。リモートワークを導入し、社員の勤務地を固定しないことは、経営上のリスクヘッジにもなりうるわけです。

リモートワークのメリットとデメリット

リモートワークを導入することには、社員や企業にとって次のようなメリットがあります。

(1) ストレスの削減
オフィス勤務がなくなると通勤のストレスがなくなります。オフィス内の人間関係に悩んでいる人にとっては、苦手な同僚と顔を合わせずに済むことは多大なメリットです。オフィスでの長時間労働が心身の不調を招いている社員の場合、在宅勤務に切り替えることで症状の快復も期待できます。

(2) コストの削減
デスクやパソコンなどの事務用品にかかるコスト、光熱費や交通費を削減できます。企業が地方に事業展開する場合、支社や支店という形で新しいオフィスを開設するのがこれまでの通例でしたが、リモートワークが広く浸透していけばそのコストも不要になります。

(3) 離職率を下げる
リモートワークとオフィス勤務の使い分けを認めることで、家族の介護や看病、育児などが理由でフルタイムの勤務が難しい社員も仕事を続けることができます。選択肢が多く、労働のしばりが少ない職場では、社員の離職率も低下します。

他方で、リモートワークにはデメリットもあります。

(1) 勤務評定が難しくなる
管理職による勤務評定では、部下と日々直接顔を合わせることで得られた情報も参考資料となります。リモートワークを導入すると、「社員が自宅でどのように仕事をしているか」のチェックが難しくなります。また、オフィス勤務の場合、毎日休まず、遅刻せずに通勤しているからこそ、「最低限、それなりに頑張っている」という評価が可能となりますが、リモートワークにするとその評価要素が使えなくなります。

(2) 生産性が下がる場合もある
「リモートワークを導入すると生産性が向上する」という認識がありますが、これはそうとは言い切れません。たしかに、通勤などに奪われる時間を業務に回せるので、可処分時間は増えるでしょう。しかし、「他人の目」がなくなるので、人によっては怠けてしまうこともあります。また、オンとオフの境目がなくなると、集中力が削がれ、業務のペースが落ちる人もいるでしょう。

(3) 迅速な意思決定ができなくなるかも?
いわゆるブレインストーミング形式の会議やディスカッションをスムーズに行うためには、社員同士が同じオフィスにいることが必要です。リモートワークだと、(PCカメラを常時接続しているのでもないかぎりは)社員がデスクにいるかどうかを確認できません。しかも、意見交換の手段が、電話・メール・チャット・スカイプ・ビデオ会議などに限定されるため、「必要なタイミングで声をかけて、Face to Face(直接対話)で意思決定をする」というスピーディーな行動は難しくなります。2017年にアメリカIBM社は、これまでの完全リモートワーク制を改め、全社員に原則としていずれかのオフィスに所属し、上司の求めがあれば出勤することを義務付けましたが、これも意思決定の迅速性を重視したためです。

リモートワークを可能にするオフィスデザインとは?

以下に挙げるように、リモートワークとオフィスデザインは相互に影響しあう関係にあります。

(1)意思疎通用ツールのデジタル化
チャットやスカイプ、ビデオ会議は、リモートワークを導入するならマストです。今やこれらのシステムは、かつての電話やFAXと同等のごくありふれたシステムですので、導入するのにことさら大きな壁はないはずです。ただし、在宅勤務の社員にPCカメラの「常時接続」を求めるか否かは、プライバシーの問題があるため慎重な判断が求められます。

(2)企業が所有する情報のデジタル化
リモートワークでは、本来オフィスで保管すべき情報を自宅等に持ち込んで仕事をすることになります。部外秘の重要書類を持ち運ぶわけにはいきませんから、業務に使用するあらゆるデータをデジタル化しておくことが必要となります。

情報をデジタル化すれば什器類を簡素化できます。また常時出勤する社員が減れば固定デスクの数も減らせます。その分空いたスペースを他の目的のために流用できます。フリーアドレスのデスク、ファミレス席や集中スペースなどはその一例です。社員のリフレッシュを目的としたフィットネススペースやカフェを造るのも良いでしょう。

(3)オフィスでの執務スタイルにも変化が?
リモートワークを導入すると、社員全体に「我が社は多様で自由な働き方を許容している」という意識が広まります。この意識変革は、オフィスでの執務スタイルにも少なからず影響を与えます。

たとえばスタンディングデスクの採用です。「着座での長時間の作業は血流を阻害し、健康上の問題を招く」という研究結果がきっかけとなり、スタンディングデスクを採用する企業が世界中で増えています。社員のリモートワークが一般化すれば固定デスクも大幅に減るので、スタンディングデスクを設置できるスペースも格段に増えます。

一昔前の日本なら「立ちながら仕事をするなんて態度が悪い!」と一蹴されていたでしょうが、現代ではそのような古い意識はなくなりつつあります。「リモートワークの浸透」と「自由なオフィスデザイン」は、根っこの部分で連関しているといえるでしょう。

政府が主導する働き方改革は今後ますます加速すると予想されています。副業やクラウドソーシングと同様に、リモートワークもごくありふれた存在になるはずです。リモートワークが浸透するに連れて、オフィスデザインの自由度も上がります。自由な働き方にふさわしいオフィスデザインを実現することは、これからの経営者にとって重要な仕事だといえるでしょう。

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